コスモアイル羽咋が所有していると言っているヴォストークカプセルですが、ヴォストーク宇宙船と呼んで間違いが無いのはヴォストーク1号から6号までの6機でしょう。と言う事でTwitterで @spacesite さんがヴォストークカプセルの行方を調べて下さいましたので以下にリストアップします。

ミッション
Mission
カプセル所在
Display
所在地
Location
補足
Supplement
ヴォストーク1
Vostok 1
エネルギア社展示室
RSC ENERGIA MUSEUM
モスクワ
Moscow
---
ヴォストーク2
Vostok 2
実験に使われた後破棄
Destroyed
---
---
ヴォスホート開発に使われて破壊されたので廃棄された。
ヴォストーク3
Vostok 3
チュバシ共和国にある宇宙博物館
Chuvash Republic Space Museum
チュバシ共和国
Chuvash Republic
こちらにВосток-3とあるが本物かどうかは未確認。
ヴォストーク4
Vostok 4
ズヴェズダ社展示室
RD and PE Zvezda museum
モスクワ
Moscow
ヴォスホート2として展示されている
ヴォストーク5
Vostok 5
ツィオルコフスキー記念館
K.E. Tsiolksky State Museum
カルーガ
Kaluga
---
ヴォストーク6
Vostok 6
エネルギア社展示室
RSC ENERGIA MUSEUM
モスクワ
Moscow
---

実はヴォストーク3号機のカプセルだけ情報が無く @spacesite さんと @seisakusho_F_A さんの3人で調べた結果が上にあるロシア西部にあるチュバシ共和国の公立博物館の分館と思われる宇宙博物館にあると言う情報です。本物と思われる理由はヴォストーク3号のアンドリアン・ニコラエフ宇宙飛行士の出身地がチュバシ共和国である点と @spacesite さんの持つ2000年発行の書籍「The Rocket Men」には行方不明になっていますがチュバシ共和国の宇宙博物館のオープンが2001年とその直後である点です。写真を見ても実機のように見えます。

コスモアイル羽咋もせめてヴォストークカプセルとか言う程度にしておけばまだ救いようもあるのですが、強引に人形まで入れてヴォストークカプセルと言っている点が罪深いと言えるでしょう(^^;; まあ当然分かっていてやっているんでしょうけど。

何はともあれスッキリしました。@spacesite さん @seisakusho_F_A さん、ありがとうございました!ちなみに@spacesiteさんの「スペースサイト!」も面白い情報が満載されています。ぜひご覧下さい!


「宇宙開発史」のトップ用に作成したボストークの打上げCGをおまけにどうぞ。クリックすると拡大画像が表示されます。

----------------------------------------------
 第0回:イントロダクション
 第1回:旧ソ連シリーズ
 第2回:米国(NASA)シリーズ
 第3回:展示室内のその他展示物
 第4回:展示室外の展示物他
 第5回:エピローグ
 番外編:ヴォストークカプセルの所在
----------------------------------------------