9月11日にH-IIB(H2B)の試験初号機が打ち上げられました。H-IIBはH-IIAをベースにした事で短期間かつ安価に開発が出来たそうです。私の3DCGも既存のH-IIAをベースにしたので新作と言えども簡単でした~(本当か?) 公開時は細部がいいかげんでしたが、密かに更新したので画像を入れ替えました。

H-IIBの打ち上げは平日深夜にもかかわらず生ネット中継を見ていました。SACのゴールデンラズベリー賞の受賞にも見られるように、SRBが4本にLE-7Aが2機の打ち上げ光量は凄いようです。CG作成時にもSRBを倍の4本にしただけでかなり白くなってしまいました。上の絵は少し各SRBの光量を減らしてあります。



と言う事で恒例(?)の平面図を並べてみました。R-7(Vostok)とH-IIAと今回のH-IIBです。いや〜やっぱりH-IIBは大きいです。並べてみたH-IIAはSRB2本タイプでは最強のH2A2024タイプです。LEO(低軌道打ち上げ能力)は正式には公開されていませんが約12トン程度のようです。H-IIBはLEOに19トンの能力があるようなので、打ち上げ能力はほぼ1.5倍です。この能力はTF1の積荷とする為に必要となるものでした。H-IIの初期プランに関して桜木さんのBlog版 宇宙開発史んぶん興味深い記事がありますのでご覧下さい。

松浦さんによるとH-IIBは筋の悪い設計で妥協の産物だとか。でも現場ではなかなかベストな選択は出来ないさせて貰えない事情が許さないものです。どんなプロジェクトでも理想的な展開は難しいものです。それよりも状況を読んでその中でベターな選択をしていると結果として良い結果を生む場合もあると思います。結果としてISSへの補給手段として国際的発言力を増強できたので運があるロケットなんじゃ無いかなと。思えばアリアンVだって未だに使い続けられているR-7(Soyuz)だって決してベストでは無くベターな結果だったようにも思えます。

何はともあれ今はH-IIBの成功と、HTVと言う余圧部を持つ宇宙船(とあえて呼びます)を持つ事ができたのを素直に喜びましょう!